留学前の予防接種・英文証明書について
留学を予定される学生さんは、
留学に必要な『予防接種』『健康診断』をご準備下さい。
当院では国産・輸入ワクチンを含め必要なワクチンをほぼ常備しておりますので、
最短で接種を計画することが可能です。必要な方には英文証明書も作成いたします。
複数回必要な予防接種は数回の受診が必要です。
留学に必要な内容が分かり次第、受診していただけるとスムーズに計画をたてられます。
初診時にはできるだけ事前にFAXの送信(問診票・HP内よりダウンロード)とお電話にてご予約をお願いします。
母子手帳(過去の予防接種の記録)、留学のための書類一式を必ず初回にご持参下さい。
持病や経過観察中の既往のある方では主治医に英文診断書を発行してもらって下さい。
(既往症の診断書には、診断名、経過・内服中の薬・量・留学先での対応について記載してもらうとよいでしょう。)
一般的な留学時に必要な予防接種などについてご紹介いたします。
①ツベルクリン反応
ツベルクリン反応接種後、48又は72時間後に判定になります。
当日と2又は3日後の受診を予定して下さい。
ツベルクリン反応が陽性の場合は、胸部Xpや血液検査が必要になります。
②三種混合/Tdap (国産/輸入ワクチン)
日本では三種混合ワクチンを乳児~小児期に5回接種されています。
留学先によって、規定回数の接種が必要になります。
また、アメリカなどではTdapワクチン(海外で接種される三種混合ワクチンです)での接種が要求されている場合があります。
その場合は、指定されたワクチンで接種が必要になります。(当院で接種可能です。)必要な回数接種します(通常は1回)。
③ポリオ(国産)
日本は数年前まで生ポリオ(OPV)ワクチン2回接種法でしたが、不活化ポリオワクチンは複数回の接種が必要です。
従って、ポリオワクチンを3回以上接種していることを要求されることがありますので、指定回数接種が必要です。
4回接種を指定されている方は、4週間あけて2回の不活化ポリオワクチン接種を予定します。
④A型肝炎(国産/輸入ワクチン)
東南アジア・中国・インドなどに留学される方は、流行地域のため、接種をおすすめします。
先進国の衛生的な環境での留学時には必ずしも必要ではないかと思われますが、
アメリカなどではA型肝炎も定期接種の州がありますので、接種を要求されることがあります。
合計2又は3回接種です。
⑤B型肝炎(国産)
人から人に、体液(血液・唾液・尿・汗・性行為など)を介して感染します。
長期間留学され、現地の方とコミュニケーション機会のある方は接種をおすすめします。
海外ではB型肝炎も定期接種の国が多いですので、接種を要求されることがあります。
最近は、日本でも乳児~小児期に接種される方が増えてきました。合計3回接種です。
⑥髄膜炎ワクチン(輸入ワクチン)
人から人に飛沫感染によって伝播します。
流行地域以外でも、集団生活を送る方(寮など入る方)は要求されることがあります。
髄膜炎ワクチンは2種類あります(MPSVとMCV4)ので、種類の指定に合わせて
1回接種します。1回で約3年の効果です。(当院で2種類とも接種可能です)
⑦日本脳炎
日本でも定期接種です。
流行域であるアジア地域へ留学される場合は接種が必要です。
過去の接種記録を確認し、接種を検討します。
⑧麻疹・風疹・おたふく・水痘
留学先によって、2回以上の接種を要求されることがあります。
また、上記の病気に罹患した場合や血液検査(上記の抗体検査)で抗体上昇が確認されれば予防接種不要となる場合があります。
小児期に罹患した場合は、診断された年・月・日が必要な場合が多いため、あらかじめ母子手帳や診断された医院にてご確認をお願いします。
2014.12.22 16:02|コメント(0)